福祉の仕事を楽しく続けるには?自分に合った働き方とキャリアの考え方
介護や福祉の仕事をしていて
「この働き方を、この先もずっと続けるのかなぁ」
と考えたことはありませんか?
- 給料を上げたい
- 家族との時間を増やしたい
- 身体への負担を減らしたい
- もっと自分に合った仕事をしてみたい
仕事に求めるものは
年齢や家族構成、そのときの生活によって変わっていきます
僕自身、福祉業界に16年くらいいますが
介護職として働き始めた頃は
「とにかく働いて稼ぎたい」と思っていました
しかし、結婚や子育てを経験する中で
「給料だけではなく、家族との時間も大切にしたい」
と思うようになりました
そこで働き方を変え
介護とは違う福祉分野へ転職し
保育士資格も取得しました
現在は放課後等デイサービスで働いています
どんな仕事も大変な部分というのは当然あるものですが
福祉職の中で選択肢を広げ
家庭生活との両立、給与面、身体のしんどさを考えても
自分に合った働き方をみつけられたと僕は思っています
この記事で伝えたいのは
「介護がつらいなら辞めよう」
という話ではありません
介護・障がい福祉・児童福祉など
福祉の世界にはさまざまな働き方があります
今の仕事が自分の人生に合わなくなったとしても
これまで積み重ねてきた経験を捨てずに
働く場所や資格、役割を変えていくこともできます
仕事も人生の一部です
だからこそ
「自分はどんな人生を送りたいのか」から逆算して
働き方を考えてみる
この記事では
僕自身の経験も交えながら
福祉職として「楽しく働く」ための考え方をお伝えします
多くの人が「収入」だけで仕事を選んでいるわけではない

内閣府の「国民生活に関する世論調査」では
働く目的として「お金を得るために働く」と答える人が最も多くなっています
これは当然の結果ともいえます
生活していくためには収入が必要だからです
一方
「どのような仕事が理想的だと思うか」という質問を見ると
「収入が安定している仕事」
だけではなく
「私生活とバランスがとれる仕事」
「自分にとって楽しい仕事」
なども多く選ばれています
つまり
「お金を稼ぐこと」と
「自分らしく働くこと」は
どちらか一方を選ばなければならないものではありません
- 収入も大切
- 家族との時間も大切
- 身体も大切
- 仕事のやりがいや楽しさも大切
そのバランスを、自分の人生に合わせて考えていく必要があります
そして僕は
福祉職にはそのバランスを調整できる可能性があると考えています
介護だけでなく
障がい福祉、児童福祉など、働ける分野が幅広いからです
福祉業界にどんな仕事があるのかについては、こちらの記事でも詳しく解説しています
僕も「たくさん働いて稼ぐこと」を優先していた

僕は以前、特別養護老人ホームで介護職員として働いていました
当時は独身だったこともあり
「自由に使えるお金が欲しい」
という気持ちが強くありました
夜勤を多く入れたり
ほかの職員のシフトをもらったりして
とにかく働く時間を増やしていました
その後、結婚して子どもが生まれました
ちょうどその頃には主任になり
職員のシフト管理や新人教育なども担当するようになっていました
役職手当もあり、収入は以前より増えました
一方で、責任も増えていきました
特に大変だったのが
急な職員の欠勤です
僕は人に頼むのがあまり得意ではなく
「それなら自分が出よう」
と休日出勤することがよくありました
急きょ夜勤に入ったり
休みの日の夜中に職場から電話がかかってきたりすることもありました
働けば働くほど収入は増えます
しかし、その分だけ家庭で過ごす時間は減っていきました
そこで初めて
「収入が増えることだけが、自分にとって良い働き方ではない」
と考えるようになりました
僕の体験談も、一介護職員のリアルな心情として
参考にしていただけるとうれしいです
結婚・子育てで「良い働き方」の基準が変わった

子どもが生まれてから
「もっと家族と過ごす時間を増やしたい」
という気持ちが強くなりました
そこで子どもの進級に合わせて引っ越しをし
長く勤めていた職場も退職しました
僕がそのとき考えていたのは
「手取りが多少下がってもいいから、自分の人生に合った働き方をしたい」
ということでした
もちろん不安はありました
それでも
介護の仕事で身につけてきた経験がすべてなくなるわけではありません
福祉業界には介護以外にもさまざまな仕事があります
そう考えると
「次は何をやってみようかな?」
という前向きな気持ちも生まれてきました
介護から離れてみて、新しい可能性が見つかった

勤めていた介護施設を退職後
短期間ですが介護職員初任者研修の講師を経験しました
しかし、実際にやってみると
「これは自分にはあまり合わないな」
と感じ、比較的早く辞めました
(今にして思えば貴重な体験と経験値にはなったと感じます)
そして
もう一度自分に何ができるのかを考えました
そのとき思い出したのが
特養で働いていた頃に同僚から言われた
「保育士に向いてそうだよね」
という言葉でした
当時はそれほど深く考えていませんでしたが…
しかし結果的には
この一言が僕のキャリアを大きく変えるきっかけになりました
高齢者介護から一度離れ
児童福祉の世界へ進むことにしたのです
その後、独学で保育士試験に挑戦して資格を取得
児童発達支援事業所で約2年
放課後等デイサービスで約3年働いてきました
介護とは対象となる人も仕事内容も違います
それでも実際に働いてみると
介護職として身につけた
対人援助、家族対応、記録、チーム連携などの経験は
児童福祉でも活かせる
と感じる場面がたくさんありました
僕にとって介護職からの転職は
「それまでのキャリアを捨ててゼロからやり直すこと」ではなかった
と感じています
給料だけではなく「時間」も手に入れられた

児童発達支援や放課後等デイサービスへ転職してからは
働き方も大きく変わりました
僕の場合は日曜・祝日が休みになり
以前より家族との予定を合わせやすくなりました
もちろん、転職直後は手取りが下がりました
ここはきれいごとではなく
働き方を変えるうえで考えておく必要がある部分です
しかし
その後も経験を積み、昇給していったことで
4〜5年ほど経った頃には以前管理職をしていた頃に近い手取りまで戻りました
そして何より大きかったのは
自分が大切にしたかった家族との時間を確保しながら
新しい仕事のやりがいも見つけられたことです
僕にとっては
それこそが「楽しく働く」という状態につながりました
「楽しく働く」とはどういう状態か?
分析をした記事がありますので
参考にしてみてください
「楽しく働く」は、ラクをすることではない

ここで一つ伝えておきたいことがあります
僕がいう「楽しく働く」
という言葉は
「ラクをして稼ぐ」という意味ではありません
どんな仕事にも大変なことはあります
- 人間関係で悩むこともあります
- 失敗することもあります
- 忙しい日もあります
- 福祉職であれば、人の人生や生活に関わる責任もあります
それでも
「この仕事をやっていてよかった」
と思える瞬間がある
- 仕事以外の生活も大切にできる
- 自分が成長していると感じられる
- 将来に向けて選択肢を増やしていける
そうしたものを含めて
僕は「楽しく働く」と考えています
今の仕事が合わないことと
福祉職が合わないことは別

介護職として働いていて
「もうキツい」
と思うこともあるでしょう
しかし
「今の職場・今の働き方が合わない」ことと
「福祉の仕事そのものが合わない」ことは分けて考えてもいい
と思います
たとえば
- 夜勤が身体的につらい
- 土日休みが欲しい
- 家族との時間を増やしたい
- もっと収入を上げたい
- 高齢者介護以外も経験してみたい
- 身体介護の負担を減らしたい
- 相談援助の仕事に近づきたい
など、悩みが違えば、解決方法も違います
- 転職する
- 勤務形態を変える
- 資格を取る
- 違う福祉分野を経験する
- 管理職を目指す
- 相談援助職を目指す
いろいろな方法があります
だからこそ、いきなり
「福祉職を辞めるか、我慢して続けるか」
の二択にする必要はありません
5年後・10年後から逆算して働き方を考えてみる

一度、自分が仕事に何を求めているのかを書き出してみるのもおすすめです
たとえば
- 休日は月に何日ほしいか
- 土日祝日は休みたいか
- 夜勤は続けられるか
- どのくらいの収入が必要か
- 家族との時間をどのくらい確保したいか
- 身体への負担を減らしたいか
- どんな支援にやりがいを感じるか
- 5年後にどんな仕事をしていたいか
全部を100%叶える職場は、なかなかありません
だからこそ
「自分は何を一番大切にしたいのか」
を決めます
僕の場合
独身の頃は「収入」の優先順位が高かった
結婚して子どもが生まれてからは
「家族との時間」の優先順位が上がりました
人生が変われば、理想の働き方が変わるのは自然なことです
その変化に合わせて、働き方も変えて良いと思います
資格と経験が増えると「我慢する」以外の選択肢が増える
僕が福祉職のキャリア形成で大切だと思っているのが
資格と経験を少しずつ積み重ねることです
資格を取ったからといって
人生が突然変わるわけではありません
しかし
「今の職場で働き続けるしかない」
という状態から抜け出しやすくなります
僕自身も
介護職として働く
↓
介護福祉士を取得する
↓
高齢者介護で経験を積む
↓
児童福祉へ転職する
↓
保育士を取得する
↓
さらに新しいキャリアを考える
という形で少しずつ選択肢を増やしてきました
最初から今の働き方を想像していたわけではありません
働く
悩む
勉強する
資格を取る
新しい仕事を知る
そして、また次の道を考える
その繰り返しでした
このブログで僕が「黄金のキャリア形成」と呼んでいるのも
単に資格をたくさん取ることが目的ではありません
資格と経験を積み重ね
自分や家族の状況が変わったときにも
「次の働き方を選べる状態」を作っていくこと
それが大切だと考えています
まとめ|仕事も人生の一部だから、自分に合った働き方を探していい

仕事は、生活するためのお金を得る手段です
でも、人生の中で多くの時間を使うものでもあります
だからこそ
「我慢して働き続けること」
だけを正解にしなくてもいい
と思います
- 収入を増やしたい時期があってもいい
- 家族との時間を優先する時期があってもいい
- 身体への負担を減らしたくなることもある
- 新しい仕事に挑戦したくなることもある
僕自身も、介護職から始まり
働き方に悩み、転職し、保育士資格を取得しながら
自分に合った働き方を探してきました
そして今思うのは
キャリアは一本の決められた道ではない
ということです
今まで積み重ねてきた経験を活かしながら
次の道を選ぶこともできます
働くことも人生の一部
だからこそ
仕事だけで人生を消耗するのではなく
仕事も含めて人生を豊かにしていく
そんな働き方を目指してもいいのではないでしょうか
今の働き方に悩んでいるなら
まずは
「5年後、自分はどんな生活をしていたいだろう?」
と考えるところから始めてみてください
その答えが、次のキャリアを考える最初の一歩になるかもしれません。
最後まで読んでくださった方
ありがとうございました



