「福祉の仕事に興味はあるけれど、どんな仕事があるのかよく分からない」

「介護職以外にも、自分に合った働き方はあるのかな?」

そんな疑問を持っていませんか?

福祉業界といっても、仕事は高齢者介護だけではありません

高齢者介護、障がい者支援、児童発達支援、放課後等デイサービス、相談援助など
働く分野はさまざまです

さらに、正社員・パート・夜勤専従など勤務形態にも違いがあり
資格や経験を積むことで、その先のキャリアも広がっていきます

僕自身も、福祉業界で16年の経験がありますが、ずっと同じ仕事をしてきたわけではありません

高齢者介護からスタートし
資格や経験を積みながら
障がい福祉や児童分野へと働く場所を広げてきました

その経験から感じているのは

経験を活かしながら、色々な働き方の選択肢を持てる可能性があるのが、福祉業界であるということです

働く分野や職場、勤務形態を変えるだけで
自分に合った働き方が見つかることもあります

この記事では
福祉業界にはどんな仕事や働き方があるのか
そして資格や経験をどのようにキャリアにつなげていけるのかを
実体験も交えながら紹介します

福祉業界という広い世界の中から
自分に合った「楽しく働ける場所」を探していきましょう

未経験から福祉業界に入っても、目指せる仕事はたくさんある

福祉業界には、未経験から働き始められる仕事がたくさんあります

そして僕が福祉業界で働いてきて感じている大きなメリットが
一度身につけた経験や資格を、別の福祉分野でも活かしやすいことです

たとえば

介護職として高齢者の生活を支援する
↓
介護福祉士を取得する
↓
障がい福祉の仕事に転職する
↓
保育士を取得して児童福祉にも関わる

このように、働く分野を変えながらキャリアを広げていくこともできます
最初から将来の仕事をひとつに決める必要はありません

「まず何から始めるか」
そして
「経験を積んだ先で、どんな働き方をしていたいか」
この2つを考えながら、自分に合った入口を探してみてください

この記事では、大きく3つの分野に分けて紹介します

働き方を変えてみたいと考えた方に向け
転職サービスを比較した記事など
有益な情報の記事をまとめてありますので
参考にしてみてください
→資格取得や転職に関する有益情報

高齢者介護系

  • 特別養護老人ホーム(特養)
  • 介護老人保健施設(老健)
  • 有料老人ホーム
  • サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
  • 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
  • デイサービス
  • 病院
  • 訪問介護

子ども系

  • 児童発達支援(児発)
  • 放課後等デイサービス(放デイ)

障がい福祉系

  • 通所系
  • 入所・居住系
  • 訪問系

それぞれ仕事内容も働き方もかなり違います
「自分ならどこで働きたいかな?」
と想像しながら見てみてください

高齢者介護系の仕事

特別養護老人ホーム(特養)

特別養護老人ホームは、常時介護を必要とし、自宅での生活が難しくなった高齢者が生活する施設です

新規入所は原則として要介護3以上が対象ですが
一定の事情がある場合には要介護1・2でも特例的に入所できる場合があります

介護職の仕事は

  • 食事
  • 入浴
  • 排せつ
  • 移動
  • 着替え
  • レクリエーション
  • 日常生活の支援

など

病院のように「治療する場所」というより
その人が生活する場所を支える仕事と考えるとイメージしやすいと思います

入所施設なので24時間365日体制で運営され
早番・日勤・遅番・夜勤などのシフト勤務が一般的です

その一方で
事業所によっては日勤のみ、夜勤専従、短時間パートなどの募集もあります

僕自身も介護職として最初に働いたのが特養でした

身体介護を経験する機会が多いため
介護技術を身につけたい人にとっては経験を積みやすい職場のひとつだと思います

介護老人保健施設(老健)

老健は、病院での治療を終えた高齢者などが、在宅復帰を目指してリハビリや生活支援を受ける施設です

特養との大きな違いは
「ここで長く暮らすこと」よりも
「その先の生活へつなげること」を重視している点です

医師、看護師、介護職、リハビリ専門職など、多職種で連携して支援します

介護職として働く場合は特養と似た身体介護もありますが
「できないことを全部やってあげる」
のではなく
「できることを増やして、その人らしい生活に戻ってもらう」
という自立支援の視点がより重要になります

有料老人ホーム

有料老人ホームは、事業者によってサービス内容や料金、施設の雰囲気などに大きな違いがあります
これが働く側から見ても大きな特徴です

たとえば

  • 接遇やおもてなしを重視する
  • レクリエーションが充実している
  • 外出行事に力を入れている
  • 医療ニーズの高い人を積極的に受け入れている

など、施設によって方向性が違います

仕事内容や勤務体系は入居者の状態や施設形態によって異なりますが
介護付き有料老人ホームなどでは特養に近い介護業務を行うこともあります

求人を見るときは給料や休日だけでなく
「この施設がどんな介護を目指しているのか」
も確認してみてください
自分の介護観と合う職場を探すことも、長く働くためには大切です

介護観については別記事があります
→介護観とは?

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

サ高住は、バリアフリーなど一定の基準を満たし、高齢者が安心して暮らせるよう配慮された住宅です

ここで注意したいのが
「サ高住=介護施設」ではない
ということです

基本となるのは安否確認や生活相談などのサービスで
必要な介護については併設・外部の訪問介護事業所などを利用するケースがあります

そのため、職員の仕事内容も事業所によってかなり違います

比較的自立度の高い入居者が多いところもあれば
介護ニーズの高い人が多く生活しているところもあります

サ高住への転職を考える場合は
「実際にどの程度の介護業務があるのか」
まで求人や面接で確認することをおすすめします

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

認知症グループホームは、認知症のある人が少人数で共同生活を送る場所です
1ユニットの定員は5〜9人で、家庭に近い環境の中で生活します

大規模な施設と比べて利用者との距離が近くなりやすく

  • 一緒に料理する
  • 洗濯する
  • 掃除する
  • 散歩する
  • 買い物する
  • おしゃべりする

といった
日常生活そのものを一緒に作っていく介護が特徴です

身体介護だけではなく
認知症のある人とのコミュニケーションや生活支援について学びたい人にも向いていると思います

病院

病院でも、看護助手や介護職として働ける場合があります

食事、排せつ、入浴、移動など患者さんの身の回りを支援する一方で、看護師など医療職と連携する機会が多いのが特徴です

介護施設とは目的が違うため
同じ介護技術を使っていても仕事の考え方は少し変わります

医療と介護の連携について学びたい人には
ひとつの選択肢になるでしょう

デイサービス

デイサービスは、自宅で生活している高齢者が日中に通って利用する介護サービスです

食事や入浴、機能訓練、レクリエーションなどを提供し
利用者の在宅生活を支えます

入所施設との大きな違いは
基本的に日中の仕事であること

夜勤がない事業所が多いため

「介護の仕事はしたいけれど、夜勤は避けたい」
という人には選択肢のひとつになります

また

  • リハビリ特化型
  • 入浴特化型
  • レクリエーション重視
  • 外出活動が多い

など、事業所による特色もかなりあります

送迎業務を担当することもあるため
求人を見るときは運転業務の有無も確認しておきましょう

訪問介護

訪問介護は、利用者の自宅を訪問して介護や生活援助を行う仕事です

食事、排せつ、入浴などの身体介護だけではなく
サービス計画に基づいて掃除や買い物などを支援することもあります

施設介護との大きな違いは
基本的に利用者と1対1で関わること
その分、一人ひとりの生活に深く関われる仕事でもあります

短時間勤務など柔軟な働き方ができる求人もありますが
訪問介護員として働くためには原則として介護職員初任者研修などの資格が必要です

完全な無資格・未経験から始めるより
初任者研修を取ってから挑戦する入口
として考える方が良いかもしれません

子ども系の仕事

児童発達支援(児発)

児童発達支援は、主に未就学の障がいのある子どもや発達に支援が必要な子どもを対象としたサービスです

遊びや活動を通して

  • 健康・生活
  • 運動・感覚
  • 認知・行動
  • 言語・コミュニケーション
  • 人間関係・社会性

といった領域を意識しながら
子どもの発達を支援します

事業所によって支援内容はかなり違い
運動療育、個別療育、集団活動など、それぞれ特色があります

送迎、支援記録、活動準備、保護者対応なども大切な仕事です

僕自身が働いて感じた大きな魅力は
子どもの成長を間近で見られることです

数か月前にはできなかったことが
いつの間にかできるようになっている

そんな瞬間に出会えるのは
この仕事ならではのやりがいだと思います

放課後等デイサービス(放デイ)

放課後等デイサービスは、主に就学している障がいのある子どもたちを支援するサービスです
学校が終わった後や学校休業日に子どもたちが利用します

仕事内容は

  • 子どもへの直接支援
  • 活動や行事の企画
  • 支援記録
  • 送迎
  • 保護者対応
  • 支援計画に基づいた評価や振り返り

など

事業所によって支援方針は大きく違います
運動、学習、SSTなど特定のプログラムに力を入れるところもあれば
子どもの自主性を重視して自由度の高い活動を行うところもあります

普段は放課後から利用の場合が多いですが
夏休みなどの長期休暇は朝から利用する子どももいるため
仕事のリズムが大きく変わります

そして意外と役立つのが介護職として身につけた経験です

子どもによっては食事、着替え、排せつ、移動などに支援が必要な場合があります

僕自身、介護から児童福祉へ移って
「介護で身につけたことは、分野が変わっても使えるんだな」
と感じる場面が何度もありました

障がい福祉系の仕事

通所系

障がい福祉の通所サービスには、生活介護や就労継続支援などがあります
ただし、この2つは目的がかなり違います

生活介護では、日中の生活支援、創作活動、余暇活動、身体介護などを行います

一方、就労継続支援では、働く機会を提供しながら、その人に合った形で就労を支援します

同じ「通所系」でも仕事内容は違うため
「どんな利用者を、どんな目的で支援する事業所なのか」
を確認することが重要です

介護経験が活かせる事業所も多く
僕自身も介護と障がい福祉には共通する部分が多いと感じています

入所・居住系

障がいのある人が生活する場として、施設入所支援や共同生活援助(障がい者グループホーム)などがあります

入所施設では、食事、入浴、排せつ、余暇活動など、生活全般を支援します

グループホームでは
日中は仕事や通所サービスへ出かけ
朝や夕方以降をホームで過ごす人もいます

どちらも「生活を支える仕事」ですが
利用者の障がい特性や必要な支援によって仕事内容は大きく変わります

入所施設など24時間支援を行う事業所では
夜勤を含むシフト勤務になることもあります

訪問系

障がい福祉にも、自宅や外出先で利用者を支援するサービスがあります

代表的なものに

  • 居宅介護
  • 重度訪問介護
  • 同行援護
  • 行動援護

などがあります

身体介護や家事援助だけでなく
外出や社会参加を支援する仕事もあります

利用者と1対1で過ごす時間が長いため
個別性と信頼関係がとても重要な仕事です

サービスによって必要な資格や研修が異なるため
興味のある仕事が見つかったら応募要件を確認しましょう

経験の先に、福祉のキャリア選択肢はたくさんある

ここまで紹介したのは、福祉業界の仕事の一部です

経験や資格を積み重ねると
その先にはさらに多くの選択肢があります

たとえば

  • 生活相談員
  • ケアマネジャー(介護支援専門員)
  • サービス提供責任者
  • サービス管理責任者
  • 児童発達支援管理責任者
  • 社会福祉士としての相談援助
  • 管理職
  • 研修講師

など

もちろん、最初から専門職を目指すルートもあります

ただ、僕自身がおすすめしたいのは
現場で経験を積みながら、その先にある「自分がやりたい福祉」を探していくことです

現場で利用者や家族と関わった経験は
資格を取った後にも残ります

そして
経験 × 資格 × 自分の得意なこと
を少しずつ増やしていけば、キャリアの選択肢も広がっていきます

介護職の経験は、転職しても活かせる場所がたくさんあります
さらに、その先の選択肢の広がりがあることも知ってほしいです

  • 介護から障がい福祉へ
  • 障がい福祉から児童福祉へ
  • 現場職から相談援助職へ
  • 資格を取って専門性を高める
  • 管理職を目指す
  • 自分に合った働き方へ転職する

福祉業界には、たくさんの分岐があります

自分に合った働き方、選択肢を広げていくためのおススメロードマップを紹介しています
自分自身ではなかなかキャリア形成のイメージが描けないという方は
こちらを参考にしてみてください

僕も未経験の介護職からスタートしました

僕自身は福祉系の4年制大学を卒業しています
ところが
卒業した時点では介護福祉士も社会福祉士も持っていませんでした

頑張れば在学中に資格をとることもできたのですが
大学時代はバイトが楽しかったり、人間関係に悩んだりしていて
今振り返れば
「もっとちゃんと勉強しておけばよかったな……」
と思うこともあります

卒業後に取得したのは、当時のホームヘルパー2級でした
そこから派遣会社に登録して
特別養護老人ホームの介護職として働き始めました

それが僕にとっての福祉職としての入口です

そこから実務経験を積み
介護福祉士を取得

その後は高齢者介護だけではなく
障がい福祉や児童福祉の仕事にも関わるようになり
保育士も取得しました

現在は子どもたちへの支援だけでなく
家族への相談援助や個別支援計画の作成などにも携わっています

そして今、次に目指しているのが社会福祉士です

振り返ってみると
最初から今のキャリアを計画していたわけではありません

働く
↓
悩む
↓
勉強する
↓
資格を取る
↓
選択肢が増える
↓
また次の道を考える

これを繰り返してきました

そして
これから福祉業界に入る人に伝えたいことがあります

「最初の職場で社会人としてのキャリアが決定するわけではありません」

まずは自分に合いそうな入口から始めて
そこで経験を積み
資格を取りながら
自分の得意なことや苦手なことを知る
そして次の道を考え、自分に合った働き方をみつける

そうしたキャリア形成を描ける可能性があるのは
福祉業界だからこそ
と僕は思っています

福祉業界には
介護、高齢者福祉、障がい福祉、児童福祉、相談援助など
さまざまな道があります

ひとつの仕事が合わなかったとしても
それだけで「福祉の仕事が向いていない」と決める必要はありません

自分に合った場所を探しながら
「ふくしでたのしくはたらく」
ためのキャリアを作っていきましょう

最後まで読んでくださった方
ありがとうございました

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たじみっと
介護福祉・児童福祉・障がい者福祉 15年以上の現場経験から援助技術アドバイス、業務効率の向上、働き方や稼ぎ方の情報をお届け