介護福祉士と保育士、両方の資格に興味がある方
あるいは介護職、福祉職として資格をとり、キャリアアップを考えている方

スマホくん

介護福祉士と保育士、どちらを先に取るのがいいんだろう?

そんな疑問を持つ人もいると思います

実際、どちらが先に取得しなければならない、という決まりはありません

ただ、これから福祉業界で長く働き、介護・障がい・児童など幅広い分野で働けるようになりたいのであれば、僕は「介護福祉士→保育士」の順番をおすすめします

理由は大きく4つあります

1つ目は、介護福祉士を取得すると保育士試験で免除される科目があること

2つ目は、免除科目以外にも、介護福祉士試験で学んだ「発達」「障害」「こころとからだ」などの知識を保育士試験でも活かせること

3つ目は、実務者研修→介護福祉士国家試験→保育士試験と、働きながら勉強する流れを作りやすいこと

そして4つ目が、介護福祉士を土台として保育士をプラスすることで、福祉業界での働き方の選択肢をさらに増やせることです

この記事では、試験制度や実際の過去問も見ながら
「なぜ介護福祉士を先に取るのがおすすめなのか」を考えていきます

僕自身は介護福祉士として介護施設で働きながら、子育ても行う中でライフプランを見直し、働き方も変えてみようと思い立ち、保育士を取得して児童福祉の道へと進みました

結果として新たな働き方、稼ぎ方、自分の子どもと向き合う時間もとれて、人生の幸福度は間違いなく上がりました

そんな選択肢があるということを知っていただきたいです
この記事を読めば

  • 資格取得へのモチベーションアップ
  • 将来のキャリア、稼ぎ方への見通しが持てる

のメリットにつながります
ぜひ参考にしてください

理由①
介護福祉士を持っていると保育士試験の免除科目がある

介護福祉士の資格を持っていると、保育士試験の際

  • 社会福祉
  • 子ども家庭福祉
  • 社会的養護

の3科目が免除となります

では、この3科目は他の科目より簡単なのでしょうか

実は、保育士試験の科目別合格率は公式には継続的に公表されていないため、「この3科目は合格率が低いから免除のメリットが大きい」と数字で断定することはできません

しかし、3科目分の学習そのものが不要になることは、働きながら保育士試験を目指す人にとって大きなメリットです

3科目免除の最大のメリットは、「難関科目を避けられる」というより、広い保育士試験の学習範囲を大きく減らし、残りの科目に勉強時間を集中できることだと考えた方がよいでしょう

「介護福祉士→保育士」の順番なら、この制度を利用できます

免除科目について詳しくは「全国保育士養成協議会のHP」を参考にしてください

理由②
介護福祉士で学んだ知識が保育士試験でも活かせる

スマホくん

介護福祉士は高齢者、保育士は子ども
勉強する内容は全然違うんじゃない?

と思うかもしれません

しかし実際、介護福祉士=高齢者の勉強だけではありません

介護福祉士試験では

  • 「発達と老化の理解」
  • 「障害の理解」
  • 「こころとからだのしくみ」

といった科目があります

実際に介護福祉士試験でも過去問において「子どもの発達」が出題されていたり
乳幼児の指さし・人見知り・語彙爆発・反抗期
など、子どもの標準的な発達について問う問題が実際に出題されています

さらに
ASD(自閉スペクトラム症)
についての出題もあり

発達障害のある6歳児の事例問題まで登場しています

つまり
介護福祉士国家試験だからといって、高齢者だけを勉強しているわけではない
ということです

以下は介護福祉士試験、保育士試験で出題されている、似たような科目・必要知識の領域を表にしたものです

共通する知識介護福祉士試験保育士試験
発達の理解発達と老化の理解保育の心理学
ASDについて発達と老化の理解・障害の理解保育の心理学・保育実習理論など
障害特性・支援障害の理解保育の心理学など
身体・健康こころとからだのしくみ子どもの保健
感染症介護の基本など子どもの保健

同じ問題が出るわけではないですが
「人間の発達」「障害」「身体」「健康」など、基礎となる知識にはつながりがあります

実際の過去問で見る
「介護福祉士試験と保育士試験の共通点」

ここからは過去問を参考に
介護福祉士の試験に、保育士の試験にも関係ありそうな問題が実際に出ている
ということをご紹介します

テーマ介護福祉士試験の
実際の出題
保育士試験の
実際の出題
ASD(自閉スペクトラム症)第38回「発達と老化の理解」問74:ASDの特徴を選ぶ。反復的な動作・行動などを問う令和6年後期「保育の心理学」問18:ASDの言語、社会的コミュニケーション、こだわり・反復行動などを問う
ASDへの具体的支援第36回「発達と老化の理解」問32:広汎性発達障害の6歳児の事例から対応を考える令和7年前期「保育実習理論」問19:ASDの5歳児について、活動の切替えや視覚的スケジュールなどの支援を問う
乳幼児の発達第37回「発達と老化の理解」問31:指さし、人見知り、語彙爆発、反抗期など発達時期を問う令和7年前期「保育の心理学」では生涯発達や乳幼児期を含む発達について出題
生涯発達「発達と老化の理解」で人間の発達を学習。第38回問73ではハヴィガーストの発達課題を出題令和7年前期「保育の心理学」問9:生涯発達の連続性・可塑性などを問う
身体の成長・発達第36回「発達と老化の理解」問31:スキャモンの発達曲線を出題「保育の心理学」「子どもの保健」で子どもの身体・発達を学習
水分・脱水第37回では脱水状態の高齢者の事例、第38回では下痢時の水分補給について出題令和7年後期「子どもの保健」問12:乳児は体内水分量や必要水分量が多く、脱水になりやすいことを問う
感染症・感染対策第38回「介護の基本」問11:レジオネラ菌の感染対策について出題令和7年前期「子どもの保健」問13・14:感染症発生時の対応や感染症について出題

公式過去問を比較すると、特に「発達」「発達障害」「身体・健康」の3領域でつながりが確認できます

一番分かりやすいのがASDについての出題

第38回介護福祉士国家試験の「発達と老化の理解」問74では、自閉スペクトラム症の特徴について問われています
選択肢には「同じ動作や行動を繰り返す」「注意の持続が難しい」「順番を待てない」などが並び、それぞれの発達障害の特徴を区別する知識が必要です

一方、令和6年後期保育士試験「保育の心理学」問18でも、自閉スペクトラム症の特徴が出題されています

こちらでは

  • 特徴的な言葉の使用
  • 社会的コミュニケーション
  • 対人関係
  • 強いこだわり
  • 特定の行動の反復

について正誤を判断させています

つまり

介護福祉士でASDの特徴を勉強

保育士試験でもASDの特徴が出題

というかなり直接的なつながりがあります

さらに「支援方法」の出題にもつながりがある

第36回介護福祉士試験では、広汎性発達障害のある6歳児が登場します

毎日砂団子を作って並べることを好む子どもが、いつもの砂場に突然シートが掛けられているという事例から、障害特性を踏まえた対応を考えさせる問題です

一方、令和7年前期保育士試験「保育実習理論」問19では、ASDの5歳児への支援が出題されています

活動の切り替えが苦手な子どもに対して、事前にイラスト付きスケジュールを見せて見通しを持たせる、といった具体的支援を考える問題です

介護福祉士試験なのに、実際に「幼稚園児の発達障害」が事例問題として登場しています

乳幼児の発達についてもつながり発見

第37回介護福祉士試験「発達と老化の理解」問31では、
「子どもの標準的な成長」について

  • ハイハイ
  • 指さし
  • 語彙爆発
  • 人見知り
  • 反抗期

の時期を問う問題が出ています

これも「介護=高齢者の勉強だけ」というイメージとはかなり違います

また、保育士試験「保育の心理学」では当然ながら発達が重要テーマで
令和7年前期問9では、人間の生涯発達、発達の可塑性、発達に影響する出来事などが出題されています

どうでしょうか
介護福祉士の試験=高齢者に関する出題だけではなく
保育士試験にも役立ちそうな範囲の勉強が含まれている

ということが、実例とともに理解できたと思います

一度クリアしている既視感のあるような問題は、当然対処の仕方もイメージがしやすく、解きやすくなりますよね

理由③
実務者研修→介護福祉士→保育士と学習を継続しやすい

働きながら資格を取るには「勉強を続ける習慣」が重要です

社会人になってから、「勉強をする」というのはそもそも大変です

仕事して疲れて帰り
家事をして、育児をして

「よし、今日は参考書を30ページ読むぞ!」

というのは、なかなか難しいですよね
趣味の時間も欲しいですし

介護福祉士試験を受けるためには「実務者研修」というスクールでの研修が必須ですので、必然的に学びの環境が整いやすいです
実務者研修の課題が、介護福祉士の試験勉強に通じていますので
さらには、「介護福祉士受験対策講座」をオプションで申し込めるスクールも多いです
別記事に参考があります

保育士試験を受けるのは、独学か、通信講座かという選択肢もあります

大事なのは
介護福祉士資格を取ったら、あまり間を置かずに保育士試験の学習に移行した方が良い
ということです

先に述べたように、学びには重複しているような領域が多いので
間を置かないことで学習の効率が良くなります

さらに習慣の継続という意味でも
介護福祉士試験に向けて勉強の習慣ができていれば、保育士試験の勉強に切り替える際、間を置かないことで継続がしやすいというメリットがあります

実務者研修

介護福祉士国家試験

合格

そのまま保育士試験の勉強へ

保育士取得

という流れです

理由④
介護福祉士を土台にして保育士を取ると働き方が広がる

理由①〜③は「資格取得に向けたメリット」でした
この④は「資格を取った後」の話です

介護福祉士だけでも働ける場所は多い

介護福祉士を持っていると知識が活かされ、手当もつきやすい職場は多くあります
例えば

  • 特別養護老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • 有料老人ホーム
  • グループホーム
  • デイサービス
  • 訪問介護
  • 障害福祉サービス

など
これらの職場での経験を、福祉職として働く土台にできます

そこに保育士が加わると児童分野にも広がる

介護福祉士の取得に加え、保育士を取得することで、働ける職場はさらに広がります

保育所だけではなく、児童発達支援や放課後等デイサービスなど

「今の仕事を辞めたい=福祉を辞める」ではなくなる

選択肢を多く持てることで

  • 気持ちに余裕が持てる
  • 自分に合った働き方を見つけやすくなる
  • 可能性の広がりと自分の成長にワクワクできる
  • 幅広い分野で社会貢献
  • 生きがいにつながる、自己肯定感の高まり

といったメリットが膨らんでいきます

また

  • 腰がつらくて介護を続けられないかも…
  • 今の施設の人間関係が合わない…
  • 高齢者介護以外の仕事も経験してみたい

といった、今現在の働き方に不安を抱いた時にも
福祉職そのものを辞める以外の選択肢を持てる
ということになります

介護→障害→児童など、福祉の中で横移動できる可能性を増やす

こういった働き方の選択肢を増やすことで
やりがいをみつけたり、苦痛の軽減ができたりと
「福祉職で長く、楽しく働く」に繋がっていきます
これについては別記事でも解説していますので、参考にしてみてください

ただし、全員が介護福祉士から取る必要はない

保育士を先に取った方が良い人もいます
たとえば

  • 「保育園で働くことに憧れがあった」
  • 「介護分野で働く予定がない」
  • 「すでに保育士試験の勉強を始めている」

という人なら、無理に介護福祉士を先に取得する必要はありません

「介護福祉士→保育士」の順番の方が、現行の制度上では先述したようにメリットが多いと僕自身は考えていますが 
資格を取る順番については、それぞれ置かれている現状や、個人の価値観により変わるものなので
どちらが先であっても否定はしません
介護福祉士と保育士、現状どちらの資格もなく
「将来どう働きたいか」を考えたときに
この記事が参考になれば幸いです

まとめ
介護福祉士→保育士は「黄金のキャリア形成」の第一歩

保育士を取る前には介護福祉士を先に取ることをおススメする理由】

  • 保育士試験の免除科目がある
  • 介護福祉士で学んだ知識を保育士試験でも活かせる
  • 実務者研修→介護福祉士→保育士と学習習慣をつなげられる
  • 介護を土台に、保育士をプラスすることで働き方を広げられる

そして

介護福祉士

保育士

社会福祉士

へとつなげていくのが、このブログでおススメしている「黄金のキャリア形成」です

資格を増やすこと自体が目的なのではなく

  • 働ける場所を増やす
  • 選べる仕事を増やす
  • 自分に合わない環境から移動できる力をつける
  • 苦痛を取り除き、やりがいをみつける
  • その結果として、福祉業界で楽しく長く働ける可能性を高める

というように
可能性を広げ、自身の成長に楽しみを感じ、選択肢を多く持ち安心感を高めていく
これが目的です

僕自身もキャリア形成の途中で、介護福祉士→保育士を取り、今は社会福祉士を目指しているところです
みなさんも一緒にがんばりましょう

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!

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たじみっと
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