福祉の仕事では利用者に直接的なサービスを行う事が多いです
その中で
「こんな時はこうしましょう」
「こんな時は、こんな声をかけましょう」
といったマニュアルがある会社もあると思います

コンビニやスーパーでも、「客」と「店員」として
挨拶や必要な質問、確認のための会話がマニュアルとしてあります

ですが、福祉の現場で関わる利用者は、単なるお客様ではありません
「客」と「店員」の側面もありますが
「人」と「人」「心」と「心」の対話が必要になる場面が多くあります
「対人援助技術」というものです

スムーズな対話や、信頼関係の構築により
相手の安心とともに、「自分も働いていて楽しい気持ち」
が生まれます
ビジネスっぽくいえば「WINーWIN」です

今回は、対人援助技術における
「向き合うこと」と「寄り添うこと」の使い分け
を紹介します
覚えておくと

  • 利用者との対話が上手くなる
  • 信頼関係の構築
  • 仕事がスムーズで楽しくなる

といったメリットが生まれますので、ぜひ参考にしてください

「向き合う」とは

まずは物理的な事をイメージします
向き合う」とは、お互いに正面で向き合うこと と考えてみてください

これにプラスして「目線を合わせる」のも重要です

この態勢をとって、相手と対話をします
この時、会話のキャッチボールは成立しなくてもかまいません
一方通行でも良いです

・相手の主張を受け止める

・自分の気持ちを素直に伝える

の2点を意識しましょう
これにより
相手は「聞いてくれた!」の感情が生まれ
そのうえで「自分はこう思う(こんな気持ちだ)」
情報を渡すことができます

これをするだけでも、対人援助での問題解決にはぐっと近づいています

「寄り添う」とは

こちらも物理的なイメージから始めます
「寄り添う」とは 隣に並んで立つ(座る)ことと考えてください
この時、僕の経験と主観ではありますが
会話をする必要はありません
(もちろんあっても良いですが)

隣に座り、その人が見ている景色を同じ目線で見る
しばらくそのままたたずむ
それで十分だと思います

そうしていると
相手は「寄り添ってくれている」と安心を感じ
寄り添う側は「あぁ、こんな風に見えているんだ」と感じるでしょう

それで良いんです

その人の見ている景色を一緒に見る事で

物理的な観測から、思考の観測に自然と移行し
その人は何を望んでいるか、自分には何ができるか

を考える事ができます
これができると、多くの場面で対人援助の問題解決に繋がっていくことが期待できます

まとめ

「向き合うこと」と「寄り添うこと」の使い分けをご紹介しました

「向き合うこと」とは

正面で互いに向き合い、対話をすること
→この際「相手の想いを受け止める」「自分の気持ちも伝える」ことを意識

「寄り添うこと」とは

隣に並んで、同じ景色を見ること
→会話はなくてもOK

です
これをしたからといって、すべての問題解決ができるわけではもちろんありません
「気持ちを受け止める」とか、「想いや願いを聞く」といったところは、どこまでいってもその人の本心にはたどり着けないものであるからです

でも、福祉における対人援助は、それに近づいていこうとする姿勢、心構えが何より大事です
そんなふうに考えてくれる人が支援者であったら、利用者は何より安心します
支援者側も、「人のために考え、行動ができた」という結果は、幸福感を生むものであるはずです
人の幸せって、「人のために何かができた」ときに多く感じると思いませんか
この考えと技術が、多くの人の幸せを生んでくれたら、僕もまた幸せです

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました

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たじみっと
介護福祉・児童福祉・障がい者福祉 15年以上の現場経験から援助技術アドバイス、業務効率の向上、働き方や稼ぎ方の情報をお届け