レクリエーションが苦手な介護職・支援員へ|不安を減らす3つのコツ
「今日のレク、何をやろう……」
「みんなの前で進行するのが苦手……」
「盛り上がらなかったらどうしよう……」
介護や障がい福祉、児童福祉の現場で働いていると
レクリエーションを担当する機会があります
利用者さんに楽しんでもらいたい気持ちはあっても
企画・準備・進行まで担当するとなると
不安やプレッシャーを感じる人も多いのではないでしょうか
僕自身
高齢者介護や児童発達支援、放課後等デイサービスなどの現場で15年以上働く中で、ほぼ毎日と言って良いほど
さまざまなレクリエーションや集団活動に関わってきました
そこで感じているのは
レクは「長時間やる」「全員参加させる」「盛り上げる」ことだけが成功ではないということです
この記事では、レクの実施に苦手意識がある人へ
①最初は10分くらいでも十分
②実施より準備を大切にする
③一人で全部やろうとしない
という3つの考え方を、実際の支援場面を交えながら紹介します
この記事を読めば
レクに対する心理的なハードルを下げ
「完璧じゃなくても、まずやってみよう」と思えるようになるはずです
結論、レクリエーションは100点を目指さなくて大丈夫です
大切なのは、利用者さんの反応を見ながら
次の支援につなげていくことです
ぜひ参考にしてください
レクの実施にネガティブになってしまう要因
レクの実施、進行に苦手意識のある人には
- 人前で話すのが苦手
- 何をやればいいのか分からない
- 盛り上がらなかったらどうしよう
- 利用者さんが参加してくれなかったら困る
- 想定外のことが起きると焦ってしまう
といった気持ちがあるのではないでしょうか?
こういった不安のある人に向けて
少し気持ちがラクになる考え方を3つ紹介します
大切なのは、完璧なレクリエーションをすることではありません
利用者さんの様子を見ながら、無理のないところから始めてみましょう
① 最初は10分くらいでも十分

- 歌を歌う
- クイズをする
- 簡単なゲームをする
- 簡単なゲームをする
- 散歩をする
- 工作や絵を楽しむ
子どもであれば、鬼ごっこや「だるまさんがころんだ」なども立派な活動になります
レクリエーションには、さまざまな方法があります
だからこそ
「ちゃんとしたレクをやらなければ」
と考えすぎる必要はありません
レクの実施に慣れていないのであれば
まずは10~15分程度の短い活動から始めてみるのもひとつの方法です
最初から30分、1時間と長時間のプログラムを組む必要はありません
大切なのは「長さ」より「目的」
そもそも、何のためにレクリエーションを行うのでしょうか
目的は対象者や事業所によって異なりますが
たとえば
- 余暇を楽しむ
- 身体を動かす
- 人との交流を楽しむ
- コミュニケーションの機会をつくる
- 集団活動を経験する
- 好きなことや得意なことを見つける
などが考えられます
つまり
「長時間レクを実施できた=良い支援」
ではありません
10分の活動でも
利用者さんが笑顔になったり
普段あまり関わらない人と会話したり
身体を動かしたりすることはできます
目的に合った時間設定を考えることの方が大切です
「参加しなかった」も支援につながる情報
特に児童発達支援や放課後等デイサービスなどでは
「みんな集合!」
と言っても、全員がすぐに集まれるとは限りません
でも、そこで
「レク失敗……」
と考える必要はありません
むしろ支援者としては
「なぜ参加しなかったんだろう?」
と考える材料になります
たとえば
「周囲の音が多いと説明に注意を向けにくい」
「見通しが持てない活動には入りにくい」
「大人数より少人数の方が参加しやすい」
「好きな活動からなら集団に入りやすい」
など、その人の特徴が見えてくるかもしれません
参加できたことだけでなく
参加しなかったことにも情報があります
大切なのは、参加を無理強いすることではなく
そのときの様子を観察して次の支援につなげることです
慣れてきて
「もう少しやりたい」
「みんな楽しそうだな」
という手応えが出てきたら
20分、30分と活動を広げていけばいいでしょう
最初は
「10分くらいから始めればいい」
と思っておくだけでも
かなり気持ちがラクになります
② 実施より「準備」を大切にする

「10分くらいでもいい」とはいっても
何も考えずに始めるわけではありません
むしろ短時間だからこそ
簡単な準備をしておくことが大切です
最低限
- 「何をする?」
- 「何分くらいやる?」
- 「どんな順番で進める?」
- 「誰が何を担当する?」
- 「困ったときはどうする?」
くらいは考えておきましょう
たとえば10分のレクなら
2分:説明
↓
6分:活動
↓
2分:振り返り・終了
くらいの簡単な流れでも構いません
児童や、言葉だけでは見通しを持ちにくい利用者さんであれば
写真・イラスト・予定表などを使って
「これから何をするのか」を視覚的に示す方法もあります
準備しても、予定通りにはいかない
ここは重要です
福祉の現場では
どれだけ準備しても予定通りにいかないことがあります
- 利用者さんが乗り気ではない
- 予想以上に盛り上がる
- 逆に、まったく盛り上がらない。
- 途中で離席する人がいる
- 思わぬトラブルが起きる
などなど、いろいろあります
でも、それでいいんです
準備する目的は
「予定通り完璧に進めるため」
だけではありません
自分の中に基準となる流れを作っておくことで
「予定と何が違ったのか」
を振り返りやすくなります
「説明が長かったかな」
「このゲームは少し難しかったかな」
「次は少人数でやってみよう」
「この人はこの活動が好きなんだな」
こうした気づきが、次の支援につながります
レクは一発勝負ではありません
実施して、振り返って、次に活かす
その繰り返しで少しずつ上手になっていけば十分です
利用者さんの姿を想像しながら準備する
そして準備するときには
「これをやったら、どんな反応をするかな?」
と利用者さんの姿を想像してみてください
「○○さんは歌が好きだから楽しんでくれるかな」
「この子なら身体を動かす活動の方が入りやすそうだな」
そんなことを考えながら準備すると
レクは単なる「やらなければならない業務」
ではなくなってきます
利用者さんを知ること自体が、レクリエーションの準備です
③ 一人で全部やろうとしない

レクリエーションでは、進行役に注目が集まりやすくなります
利用者さん10人に対してスタッフが2~3人
その中で自分が前に立って
「それでは始めます!」
と言う
人前で話すのが苦手な人なら
それだけでも緊張しますよね
でも、レクリエーションは
進行役一人で行うものではありません
むしろ僕は
「進行役ではないスタッフの立ち回り」
がとても重要だと考えています
進行役以外にも重要な役割がある
進行役ではないスタッフには
- 利用者さんの反応を見る
- 困っている人をフォローする
- 説明が伝わっていない人を個別に支援する
- さりげなく進行役へ注意を向ける
- 「いいですね!」「楽しそう!」など前向きな声を出す
- 道具の準備や片付けをする
- 安全面を確認する
など、たくさんの役割があります
進行役が話しているのに
他のスタッフが完全に傍観者になってしまうと
一人に負担が集中します
反対に
進行役が説明する
別のスタッフが利用者さんをフォローする
もう一人が場を盛り上げる
という形になれば、進行役の心理的な負担はかなり変わります
レクリエーションは「司会者+その他」ではなく、スタッフ全員でつくるもの
そう考えてみてください
苦手な人ほど、一人で抱え込まないことが大切です
レクの「成功」を盛り上がったかだけで判断しない

最後に、もうひとつ伝えたいことがあります
レクリエーションをすると
「盛り上がった!」
「盛り上がらなかった……」
で評価したくなります
でも、福祉の現場で行うレクリエーションなら
それだけではありません
- 参加しなかった人がいた
- 途中で抜けた人がいた
- あまり笑わなかった人がいた
- 想定していた通りに進まなかった
それでも
「なぜだろう?」
と考えることができます
逆に
普段あまり話さない人が笑っていたり
いつも集団活動に入りにくい人が少しだけ参加できたりするかもしれません
それも大切な変化です
だから僕は
「予定通りできたか」より
「利用者さんを知る機会になったか」
という視点を持っておくと
レクリエーションへのプレッシャーが少し軽くなると思っています
まとめ|レクは完璧じゃなくていい

レクリエーションの実施に不安がある人に、僕がおすすめしたいのは3つです
① 最初は10分くらいでも十分
長時間やることより、目的を持って実施することが大切
② 実施より「準備」を大切にする
完璧な台本を作るのではなく、流れを考えておく
予定との違いも次の支援につながります
③ 一人で全部やろうとしない
進行役以外のスタッフにも重要な役割があります
チームで負担を分散しましょう
そして
「盛り上がらなかった=失敗」ではありません
参加した人だけでなく
参加しなかった人の様子からも分かることがあります
- 10分やってみる
- 利用者さんを見る
- 振り返る
- そして、次は少し工夫してみる
その積み重ねで十分です
レクリエーションが苦手な人ほど
最初から100点を目指さず
「まずは10分、みんなの力を借りながらやってみよう」
くらいの気持ちから始めてみてください
最後まで読んでくださった方
ありがとうございました

