発達支援 相手の気持ちを読み取るSST 支援の重要なポイントと勘違い
今回は主に未就学~小学生への発達支援
SST
についての重要アドバイスです
介護・発達支援の現場経験と
計画作成や相談援助の経験から
お伝えします
という方におススメしたい内容であると同時に
ができます
なので、対人援助を行う職員の方
あるいは子育て中のパパママにも役立つと思います
ぜひ最後まで読んでください
SSTとは

ソーシャル スキル トレーニング(Social Skills Training)
の略です
社会に出て必要な立ち振る舞い術や、人とのコミュニケーション術を学ぶもの
と考えれば大丈夫です
もともとは
- 自閉スペクトラム症(ASD)
- 注意欠如・多動症(ADHD)
- 統合失調症
等の発達障がいのある方に向けた行動療法のひとつでした
背景としては
- 多様化する人間関係や社会
- いじめ問題の複雑化
- 社会で必要とされるコミュニケーションスキルの重要視
があります
なので、発達支援事業だけでなく、高齢者介護、障がい者支援
その他、対人コミュニケーションが必要となる業務があるような業種では
学んでおいて損はありません
SSTを行うにあたり、2026年現在では必要な資格というものはありませんが
- コミュニケーションスキル
- アセスメント力
- ロールプレイの実施能力
等、ある程度の専門性は必要になります
介護福祉士、社会福祉士、保育士等
資格取得勉強の中で学べる部分もあります
SSTとは何か、もっと深掘りしたい方は調べると無限と言っていいほど情報が出てきます
AI等に聞いてみましょう
今回はそのSSTの中で
勘違いしやすい落とし穴のような部分をピックアップしてお伝えします
気持ちを読み取るなんて無理

タイトルにもありますが
「気持ちを読み取る」
という部分に解釈の落とし穴があります
SSTの中に
絵本や絵カードを見て、そこに登場する人やキャラクターの表情から、気持ちを推察してみよう
というものがあります
または現場の支援でレクリエーションの導入や振り返りを行う時等に
人がイヤがる時、楽しくなくなる時は
どんな時かな??
なんて考える時間を設けたりします
これもSSTのひとつです
こういった支援を行い、観察や対話をしながら評価をします
計画的に、丁寧な支援が行われている感じがして、良いですよね
ですが、、、
僕が今まで発達支援の現場勤務や計画作成、家族対応に携わる中で
よくあるシーンなのに違和感をずっと感じていることがあります
それについて以下に述べますと
現場のスタッフは
あの子は相手の気持ちが読み取れない特性があるから、、、
と、言い
家族は
うちの子には、人の気持ちがわかるようになってほしい
と、言い
計画書には
「支援目標:相手の気持ちを理解する」
と書かれたりするんです
こういう言い方や評価、目標設定がされていることが
経験上、非常に多いです
でも、よく考えてみてください
「できるかぁ!」

って思いませんか
「人の気持ちがわかる」
そんな能力はド〇えもんの道具並みの、チートスキルでしょう

簡単に人の気持ちがわかれば
人間関係や支援に苦労はありません
- 「あなたのことが好きです」
- 「本当はキライです」
- 「私もあなたと同じで、悲しいです」
- 「一生許さない」
どれも、本心であると証明する術はどうしたってありません
カイジも言ってました できる事は
「通信だけ、、、!」って
【57億の孤独(あかり)より引用です かなり本質ついて、深いです】
とにかく、まずはこの事実をしっかり把握していないと
- 利用者の課題
- SSTをやる理由
- 支援の方向性
が、おかしな方向に向かいます
「人の気持ちがわからない」ことが課題となり
「人の気持ちがわかる」ことを目標としてしまったりします
繰り返しになりますが、そんなのは支援を受ける側、行う側、誰にだって一生達成不可能な目標です
支援計画の目標は「達成できそう」なものに設定するのが大原則ですからね
では次に「じゃあどうするか」です
「慮る」とは何かを知り 課題と目標を明確にする

「慮る」 読めますか??
「おもんぱかる」です
「おもんばかる」でも間違いではありません
別の言い方をすると
「想いを推し量る」
ということです
結局のところ、人の気持ちの正確な理解はどうしたって不可能
これを前提としたうえで
と、考えること
そして、行動に移すこと
これは、意識すればできることです
そして、たとえ相手の本心が仮に推察と違っていたとしても
社会的には認められる行動であるハズです
上記の例は、正しくて一般的かつ、立派な行動ですよね??
さらに、この「人を慮る行動」というのは
「できているかどうかが評価もできる」ものです
相手の本心や正解とは違っているかもしれないけど
自分なりに考え、人のために行動ができているか
という部分にフォーカスすることになるので
言動を観察していけば評価が可能です
例えばですが
といった事実があれば、課題の設定と
「次のSSTはどうするか」という目標の検討に移ることも可能になります
子どもたちが将来、少しでも
人のために何ができるかな
と考え行動している
そんな姿がたくさん見られたら
とってもステキですよね
そして
「慮る」
「思いを推し量る」
の少し変化球として
「思いを馳せる」
なんて風情のある日本語もあります
多くの人が、知らない場所、会えない人のことを想う
そんな世界もまたステキだな
と僕は考えます

まとめ
上記を踏まえて
SSTで人の気持ちを考えるトレーニングをするワケですが
どんなにトレーニングをしたとて
相手の本心なんて結局、どうしたってわかるものではありません
ここを勘違いして
「人の気持ちがわからない」ことを課題とし
「人の気持ちがわかるようになる」ことを目標にする
これには、違和感と疑問を持ってほしいです
達成が不可能な目標になってしまうからです
ただ、「慮る」ことはできるようになる可能性がある
できているか評価もできる
そしてそれが、SSTを行う大事な理由のひとつであり
到達可能な目標設定にもできる
ということを、ぜひとも理解して支援に役立ててください
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました






