経験年数別、介護士が保育士を取得するまでのルート|その先のキャリアアップへ
介護の仕事は好きだし、やりがいもある
でも
- 「このまま定年まで介護職を続けられるかな?」
- 「腰や身体がキツくなったらどうしよう」
- 「今の給料のままで大丈夫かな」
そんな将来への不安を感じることはありませんか?
僕は、そんな介護士さんにこそ「保育士資格を取る」という選択肢を知ってほしいと思っています
介護職として働きながら資格と経験を積み重ね、介護福祉士を取得する
そして、その先で保育士も取得する
そうすると、介護だけではなく、子どもや障がい福祉などにも目を向けられるようになり
これからの働き方や稼ぎ方を考えるうえで選択肢を増やすことができます
僕自身も、介護職員として約10年働き
介護福祉士として管理職も経験しました
仕事にはやりがいを感じていましたが
腰痛や業務量の多さ、家庭との両立などを考え
「このまま介護一本で働き続けるのか?」
と、自分のキャリアを見直す時期がありました
そこで取得したのが保育士資格です
保育士を取得して児童福祉の世界へ進んだことで
僕の働き方は大きく変わり、人生の幸福度は間違いなく上がりました
「介護職を続ける」だけではなく
「介護もできる。子どもの支援もできる。その先の社会福祉士も目指せる」
と考えられるようになり、働き方や稼ぎ方の選択肢が増え、心身ともにゆとりのある生活ができるようになったからです
将来が不安だからといって、今すぐ介護職を辞める必要はありません
むしろ大切なのは
今の仕事を続けながら、将来の選択肢を少しずつ増やしておくこと
僕はこれを、このブログで「黄金のキャリア形成」と呼んでいます
では、保育士を目指すとして
今の自分は何をすればいいのでしょうか?
介護職を始めたばかりの人と
3年働いて介護福祉士が見えてきた人
あるいはすでに5年・10年働いている人では
現在地が違えば次にやるべきことも違ってきます
そこでこの記事では、
介護職0年目から
介護福祉士、そして保育士を取得するまでの道のりを
「経験年数別」に整理します
今の自分の現在地を知り
目指すべき方向を知り
次に何をすればいいのか
そして、その先にどんな働き方があるのか
この記事を使って、自分なりの「黄金のキャリア形成」への道筋を考えてみてください
結論
~介護士から保育士を目指すおすすめルート~

無資格or初任者研修修了済みで
介護士としてキャリアのスタートをさせたとします
介護職員として実務経験を積む
↓
実務者研修
↓
介護福祉士
↓
保育士試験
↓
介護×児童福祉へ選択肢を広げる
↓
社会福祉士を目指し
さらなる選択肢、働き方の拡大へ!
ここまでをキャリア形成のルートとして考え、今の自分の現在地、やるべきことを明確にしてみましょう
ただし、現在の経験年数によって「今やるべきこと」は違います
ここから経験年数別に解説します
「経験年数別・今やること早見表」
| 現在地 | やること | 次の目標 |
|---|---|---|
| 0〜半年 | 仕事に慣れる・経験を残す | まず1年 |
| 半年〜1年 | 適性を確認 | 続ける方向を考える |
| 1〜2年 | 実務者研修受講先を調べる | 実務経験3年 |
| 2〜3年 | 受験計画を立てる・学習 | 介護福祉士 |
| 3〜5年 | 保育士受験へ | 2つの資格を持つ |
| 5年以上 | キャリアを再点検 | 必要な資格を取る |
介護福祉士受験までの最適解ルートについては
別記事がありますので参考にしてください
経験年数0〜半年

介護の仕事への慣れ+1年の積み重ねを目指しましょう
まずは「介護福祉士」を目指すのが目標になります
ツラい気持ちが生まれ、半年未満で辞めたいと考えることもあるかもしれません
それはそれで、ツラいことの我慢はしんどいので、ムリに続けることはおススメしません
ですが僕の経験上、積み重ねにはなりにくいということは頭に入れておいてほしいです
もし転職をして新たな介護の現場で働くことになったとして
その職場で周囲の人間に、「自分は経験値がある」というように見せるのはやや危険です
別記事でもありますが、介護施設は行事や業務のサイクルが1年単位で区切られることが多く、忙しい時期など、1年を通すことで理解できる部分が大きいからです
こちらも参考にしてください
半年の経験を「十分な経験者」として考えるのではなく、新しい職場でも学ぶ姿勢を持つことが大切です
仮に半年で辞めたとしても、実務の積み重ねにはなっているので
介護福祉士の受験資格を満たすため、実務経験証明書は必ずもらいましょう
トータルで3年になれば受験ができるようになります
積み重ねをするフェーズととらえ、将来のキャリア形成のイメージを膨らませておくと良いです
経験年数半年〜1年

1年をキリの良いキャリア形成のチェックポイントととらえ
将来のビジョンを持つようにしましょう
1年働けば、十分とまではいきませんが
経験あり、の状態となって
立派な経験値が積み重なっています
今の職場での仕事を続けるか
次の積み重ねをどうするか
たとえば
- 高齢者介護を続けたいのか
- 身体介護は自分に合っているか
- 夜勤を続けられそうか
- 給与や昇給に納得できそうか
- 子ども・障害・相談援助など別領域にも興味があるか
こういったことを考え始めても良い頃です
まだ保育士試験の勉強を始めなくても良いですが
まず「介護以外の福祉」という選択肢を知っておくフェースです
自分に合った働き方とは?
というイメージをしておき、情報収集は進めていきましょう
経験年数 1年〜2年

1年の経験を経て、さらに経験値を積み重ねよう、となった状態であると思います
同じ職場で経験を積むなら
- 出世は可能か
- ベースアップの見通しはあるか
といった給与面での見通しも持ちたいところです
自分の市場価値はどの程度か
転職は常に考えても良いと思います
介護福祉士受験に向け
実務経験3年、が目指すポイントになります
さらに
介護福祉士取得までの逆算を始める時期
と考えましょう
たとえば
実務経験3年目になってから慌てて調べるのではなく
実務者研修の受講時期
費用
勤務先の資格取得支援制度などを調べておく
といったことはやっておくべきです
そしてこの時期から、「黄金のキャリア形成」のために
保育士資格取得へも考え、動き出して良いフェーズです
「受験資格の確認」は必ずしておきましょう
高卒・大学卒・短大卒などの学歴によって保育士試験の受験資格が異なります
僕自身も介護職を始めて2年くらいの頃、介護福祉士の受験を視野に入れ始めました
その時を振り返ってみると、同期や仲間の存在は大きかったように思います
受験勉強を進めたり、必要な実務経験の計算等も、一人でやるのは心細いものです
同期が仮にいなかったとしても、経験年数が近い仲間の存在は大きいです
直近で介護福祉士に合格した人や、これから受験を控えているような人が身近に居れば、一緒に学んだり、悩みを相談したりと、心強い存在になるはずです
新たな仲間、キッカケをみつけてみようと転職を考えたら、求人検索や転職サポートを受けるのがおススメです
転職サービスについてのおススメ会社、比較記事がありますので
参考にして、検討してみてください
経験年数 2年〜3年

実務経験を合算で3年とすると、いよいよ介護福祉士受験が間近に迫っています
実務者研修受講と
介護福祉士受験の段取りを組みましょう
働きながらになると思いますので
計画的な学習のスケジュールを組むことが必要です
働き方としてはムリをせず
介護福祉士の先に、保育士試験も受ける意思を持てるか
稼ぎ方、働き方の選択肢を増やすための
大きな分岐点になる
学びの1年と考えてください
「介護福祉士を取る」だけでなく
介護福祉士→保育士までを
一続きの資格取得計画として考えるのが大事なポイントです
別記事で詳しく解説していますので参考にしてください
僕が介護福祉士を取得したのは2013年くらいでしたので、当時は実務者研修の受講義務がありませんでした
現在は受験資格を得るために修了が必要です
ですが、その後キャリアの中で、資格スクールに勤め
初任者研修や実務者研修の講師をしていた時期があります
その経験からすると、スクールの良さは実感していました
何より、ともに資格を目指す仲間ができ、悩みを相談したり
互いの職場の環境を共有できることで、経験値が大きく上がるからです
さらには、(自分で言うのも何ですが)経験豊富な講師と色々な話ができるのも、必要なカリキュラムを受講する以外で大きなメリットです
講師は経験が長かったり、現場で管理職をしているような人が副業としてやっていることが多いです
(僕は専任の講師でしたが)
そういった人には
「この職種での利用者層はどういった人が多いか」
「家族にはどんな人が居るか」
「現場の管理体制、理念の浸透や、新人教育の実態」
等を聞くことができます
休み時間等に
「こういうことを教えてほしいのですが、、、」
と切り込めば、親切な講師であれば大抵応えてくれます
スクールでは単純に
「受験資格を得るための単位を取る場所」と目的を限らず
- 仲間を増やして新たなコミュニティの形成
- 講師に根掘り葉掘り現場の良し悪しを聞く
というメリットも大きいと知っておくと良いでしょう
安くておススメのスクールがありますので、参考にしてみてください

経験年数 3年〜5年

介護福祉士を取るのがゴールではありません
介護福祉士試験まで、勉強する習慣ができているはずですので
「やっと終わった!」と全部やめてしまうのではなく
その学習習慣を保育士試験へつなげていきましょう
学習は地続きな部分も多いので
「全く別の勉強を新たに始める」
のではなく、学びは延長線上にある
と考えましょう
介護福祉士試験に合格したら
必ずキャリアの見直しをしましょう
これからの働き方をイメージしてください
そして、黄金のキャリア形成につながる
保育士資格取得に向け
あまり間をおかず勉強モード継続です
保育士の試験も受ける段取りを組み、学習を進めていきましょう
「黄金のキャリア形成」の道筋や考え方についてはこちらから
経験年数5年以上
~何年目からでも遅くない~

介護福祉士、無ければ取ってほしいです
実務者研修に費用が掛かったり、学習に割く時間が取れないこともわかりますが
取ることで資格手当により費用は回収できる場合が多いですし
リターンは桁外れに大きいです
介護福祉士は生涯持ち続けられる資格ですので
遅きに失するということはありません
今の状態が幸せなら、ムリに変える必要はありませんが
5年、10年、15年働いていくと考えたときに
- マンネリ化していてやりがいが薄れている
- 何となく先が不安
- 身体がキツくなってきている
という人は
人に会い、新たな発見や刺激を得る意味でも
資格取得に目を向けてみてほしいです
僕自身は10年の介護職歴から、保育士を取得して児童福祉に転職し
新たなキャリア形成にとてつもない幸福感を感じられ、可能性と選択肢の拡大に自分で感激していました
この、転職を考えるキッカケとなったのは
まず家族の存在でした
子どもが小学生になる頃で、2人目の子どもも欲しい
もっと家族と過ごす時間が欲しい
と思い、働き方を見直そうとしたのがキッカケです
もう一つは、介護職員として働いていた頃の、同僚の言葉でした
「たじみっとさんは、介護の仕方や高齢者への声掛けを見ていると、子どもの対応もできそうだよね、保育士は向いていそう」
と言ってもらえたことがあり、それをずっと覚えていたんです
この2つの出来事がキッカケとなり
「保育士を取得して、福祉職で新たな道を進もう」
と踏み出せました
新たなキャリアと仕事の楽しさ、人生の幸福度を上げられるキッカケをくれた家族や同僚には、大きな感謝の想いがあります
上記の僕の経験からもわかるように
新たに有益な情報を得るキッカケというのは
人からの影響によるもの
の場合が多いような気がします
(もちろん自分自身で気づく、ということもありますが)
なので、この記事・ブログが
読んでくださった方の、新たなキッカケになるととてもうれしいです
経験年数だけでは決まらない
~保育士試験の受験資格を確認しよう~

介護職員としてキャリアをスタートさせてから保育士を目指す際には
誤解の多い注意点があります
それは実務経験についてです
四大卒であれば自動的に保育士の受験資格が得られますが
高卒だとそうではありません
(卒業した時期にもよりますが)
実務経験が必要になります
受験資格要件については
「全国保育士養成協議会のHP」を参照してください
また、別記事でも触れていますので参考になると思います
実務経験の積み重ね要件を満たすために
介護職の実務経験○年=保育士試験を受けられる
わけではないという点に注意してください
保育士試験の受験資格を得るために必要な実務経験として
認められる職種は以下を参考にしてください
「子ども家庭庁HP 保育士になるには」
「介護福祉士の実務経験」と
「保育士試験の受験資格」は別物ですので、注意してください
学歴によってルートが変わります
この記事の「経験年数」は
「キャリア形成を考えるキッカケのタイミング」であり
「この年数働けば自動的に保育士を受験できる」という意味ではありません
独学と通信講座、介護職にはどちらがおすすめ?

介護福祉士を取得したあと、保育士試験に挑戦すると決めたら
次に考えたいのが「独学で勉強するか、通信講座を利用するか」です
結論からいうと、僕は全員が通信講座を利用する必要はないと思っています
自分で学習計画を立てられる人なら、独学から始めても十分です
一方で
- 「仕事が忙しくて勉強時間を作りにくい」
- 「家事や育児と両立しなければならない」
- 「何から勉強したらいいのか分からない」
という人なら、通信講座を利用して学習を効率化する方法もあります
介護福祉士を持っているなら、独学にも挑戦しやすい
介護福祉士を取得している人には、保育士試験で大きなメリットがあります
現在の保育士試験では、介護福祉士資格を持っている場合
- 社会的養護
- 子ども家庭福祉
- 社会福祉
の3科目が免除されます
つまり、無資格の状態からすべての筆記科目を勉強する場合と比べれば、学習する範囲を減らすことができます
さらに保育士試験には
合格した筆記科目が合格年を含めて3年間有効になる制度があります
そのため
「今年ですべて合格しなければ意味がない」
という試験ではありません
働きながら1回で合格を目指すのも良いですし
合格科目を積み上げながら取得を目指す方法もあります
また、全国保育士養成協議会では過去の筆記試験問題と正答も公開されています
そのため
過去問を解く→苦手科目を確認する→参考書で補う→再び過去問を解く
という学習を自分で組み立てられる人なら、独学は十分検討できる方法です
独学がおすすめなのはこんな人
独学の最大のメリットは、学習にかかる費用を抑えやすいことです
参考書や問題集など、自分に必要な教材だけを購入して勉強できます
また、自分の得意・不得意に合わせて学習時間を配分できるのもメリットです
一方で
- 「今日は何を勉強するか」
- 「試験日までにどこまで進めるか」
- 「苦手科目をどう克服するか」
といった学習管理も自分で行わなければなりません
そのため独学は
- 費用をできるだけ抑えたい人
- 自分で勉強のスケジュールを立てられる人
- 過去問や参考書を使って、自分で苦手分野を分析できる人
に向いている方法だと思います
通信講座がおすすめなのはこんな人
一方、介護職として働きながら勉強する場合
問題になるのが時間の確保です
介護職員として働きながら資格取得を目指すとなると
日勤、早番、遅番、夜勤など勤務時間が一定ではない人もいます
さらに家庭があれば、仕事が終わったあとに家事や育児をしながら勉強することになります
こうした状況では
「何を勉強するか考えること」そのものが負担になることがあります
通信講座では、教材やカリキュラムがあらかじめ用意されているため、自分ですべての学習計画を組み立てる負担を減らせるのがメリットです
もちろん、その分だけ独学より費用はかかります
また、通信講座に申し込んだから自動的に合格できるわけでもありません
そのため
- お金を払ってでも、学習計画を立てる負担を減らしたい
- 仕事や家庭と両立しながら勉強したい
- 一人で勉強を続けられるか不安
という人には、通信講座を検討する価値があります
独学と通信講座
費用や時間の考え方についてなど
比較して検討した記事があります
参考にしてみてください
迷ったら、まず過去問を解いてから決めてもいい
独学か通信講座か迷っているなら、最初から通信講座に申し込む必要はありません
まずは公式サイトで公開されている過去問を一度解いてみるのもおススメです
「思っていたより解ける」
「介護福祉士の勉強で知っている内容もある」
と感じるのであれば、独学からスタートしてもいいでしょう
反対に
「何から手をつければいいのか分からない」
「仕事をしながら自分で計画するのは厳しそう」
と感じたのであれば、その時点で通信講座を検討しても遅くありません
独学と通信講座のどちらが優れているかではなく、自分が勉強を続けられる方法を選ぶことが大切です
僕がおススメしたいのは
「資格を取ろうと思った勢い」だけで決めるのではなく
今の仕事・家庭・使える時間・費用を考えて、自分に合った方法を選ぶことです
介護福祉士まで積み上げてきた経験を止めず
その勉強習慣を保育士資格へつなげていきましょう
僕自身が保育士試験に一発合格した勉強法も紹介していますので
こちらの記事も参考にしてください
まとめ
介護福祉士×保育士は「ゴール」ではなく選択肢を増やすための武器

介護職0年目からスタートして
実務経験を積み、実務者研修を修了する
そして介護福祉士を取得し
さらに保育士を目指す
ここまで来れば、スタートした頃と比べて、働き方の選択肢は大きく増えているはずです
しかし、僕は介護福祉士と保育士を取ること自体がゴールではないと思っています
大切なのは、資格を使って自分に合った働き方を選べるようになることです
介護の仕事が楽しいなら、そのまま介護を続けてもいい
身体的な負担が大きくなってきたら、別の働き方を考えてもいい
子どもの支援に興味を持ったら、児童福祉の世界に飛び込んでもいい
そして、さらに相談援助について学びたいと思ったら、社会福祉士など次の資格を目指す道もあります
「今の仕事を辞めるため」に資格を取るのではなく
「自分で働き方を選べるようになるため」に資格を取る
介護職0年目の頃から少しずつ経験を積み重ね、資格と経験を自分の武器に変えていく
それが、このブログで僕が目指している「黄金のキャリア形成」です
今いる場所が0年目でも、3年目でも、10年目でも大丈夫です
まずは自分の現在地を確認して
次に積み重ねる「経験」と「資格」を一つ決めるところから始めてみてください
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました








